鍵盤魔術師H ZETT M。3作目は全編にKORGの新製品、パフォーマンスシンセサイザー”PS60″をフィーチャーした弾きまくり(叩きまくり)インストカバー企画アルバム。YouTubeで公開された「ボギー大佐 (H ZETT ISM Ver.)」のやりたい放題ムービーは公開まもなく10,000ビューを超え、世界規模で話題になった。彼の生パフォーマンスをたまたま目撃したことのある生ける伝説ピアニスト、ボブ・ジェイムス氏にさえ「Amazing boy!!」と言わせたその人間離れした演奏能力。ファンタジックでパンク精神溢れるアレンジセンスはリスナーを童心に返し、そして夢を見させてくれる。そのどれもが規格外。今作はインストアルバムということで、特にその部分が際立っている。 インストジャズバンドPE’Zのキーボード、ヒイズミマサユ機氏のソロプロジェクトなのでは?と巷では噂されるも、本人は終始すっとぼけ状態。しかし遂に、キーボードマガジン秋号誌面上で両人による対談が実現。別人であることが証明(!)されることとなった。ウケ狙いなのか本気なのか一見分からない選曲(アルバムタイトルも)だが、聴いて頂ければヒップホップ、ジャズ、パンク、エレクトロ、クラシック、全てを呑み込んでポップにはき出されるサウンドで、H ZETT Mの魔法にかかってしまう事、間違いないでしょう。でも子供に聴かせるのはキケンかもしれません。
01.ボギー大佐
02.エーデルワイス
03.きらきら星
04.ハッピーバースデートゥーユー
05.ユーモレスク
06.トルコ行進曲
07.猫踏んじゃった
08.メリーさんの羊
APPR-2006
¥2,000(tax out)