一時期、台湾在住なのでは? と噂され、その正体がいろいろと噂された H ZETT M が、『きらきら☆すたんだーど with PS60』から約半年のタームを経てリリースしたのが、『きらきら☆すたんだーど 2』。 その” ド” が付くほどの超絶ポップぶりにはますます拍車がかかっており、本作でも実験精神溢れるパンクスピリットは健在だ。 台湾の世界的DJ、DJ Noodles(2006 DMC World Champion) らとの接近を経て、サウンド的にはよりエレクトロ方面に向かっているとも言えるが、H ZETT M の音楽をジャンルでくくるのはもはや無意味だろう。このアルバムは是非童心にかえって「カンカンポルカ」から「遠き山に日は落ちて」までの全8 曲を一気に聴いてもらいたい。選曲された楽曲の原体験を追うように、だれもが通過した少年少女時代から誰も見たことのない風景への 希望を持たせてくれるようなアルバムに仕上がっている。 自由すぎるサウンドのつづれ織り。この自由度こそが音楽的ファンのみならず全ての人を魅了する理由の一つなのではないだろうか。 2010年10 月に台湾で先行発売された、『きらきら☆すたんだーど with PS60』。 そのリリースを記念して台湾街頭ゲリラライブが決行されたのだが、Facebook 上で直前に情報がリークされたこともあり、ライブ開始直後には子供から大人まで約2,000 人を超える観客を集め、一時混乱した。(その時の映像が台湾では海賊盤DVD として出回っているらしい) その模様は日本へ向けてもUstream で生中継されたが、アクセス過多により殆どのファンが生で視聴出来ないという事態(急遽翌日再放送された)におちいった。 この時のライブは、H ZETT M がソロパフォーマーとしても誰にもまねできない超一級品であることを内外の人々に知らしめる恰好の舞台となり、台湾での人気も急上昇している。 それを受けて、2011年の夏7 月15 日には台湾で初のワンマンライブが行われた。 自由奔放な音楽性と神出鬼没な活動は全て計算されているのか? 単なる天然なのか?それは彼”H ZETT M” のみぞ知るところ。 今後の彼の動きから目が離せそうもない。
01. カンカンポルカ
02. 森のくまさん
03. むすんでひらいて
04. 愛のあいさつ
05. チューリップ
06. Je te veux
07. いとまきのうた
08. 遠き山に日は落ちて
APPR-2009
¥2,000(tax out)