2011/1/12 にリリースされた、自身4作目のNEW ALBUM 「ベランダの煙草」が各方面で好評を得ているオルタナティブフォークの新星”suzumoku( スズモク)”。
その新作アルバムの中から特に注目を浴び、話題となっている” モダンタイムス” が、シングルカットされ発売される。
01.モダンタイムス
02.モダンタイムス(LIVE音源-aim into the sun-トウキョー110226)
※撮り下ろし写真と書き下ろしの歌詞付、フォトブック(40P)
APPR-1203
¥1,200(tax out)
suzumoku が生み出す音楽には、“ 陽” と“ 陰” の2 つの要素がある。ありのままの飾らない目線で描く歌詞が、共感へとつながっている。
「素晴らしい世界」や前作「フォーカス」などの、“ 陽” の楽曲。
そして、その時それぞれに彼を突き動かした衝動が、言葉のトゲを隠すことなくダイレクトに吐き出されたエフェクトなしのストレートメッセージ性を持つ、
「週末」などの“ 陰” の楽曲。
ALBUM 「ベランダの煙草」は、suzumoku の“ 陽” の部分である、自身初のラブソングでもある先行SINGLE 「フォーカス」と、タイトル曲でライブの定番曲でもある「ベランダの煙草」の2 曲を軸にして世に出たのだが、
発売後寄せられた問い合わせやメッセージは、通常であればあまり目立たない“ 陰” の部分の代表曲ともいえる「モダンタイムス」に対するものが、非常に多かった。
アルバムの6曲目として、あまり目立つ存在ではなかったこの「モダンタイムス」に、そんなに多くの声が寄せられたのは何故だったのだろうか。
「モダンタイムス」は、生ぬるい現代社会に向けたメッセージソングであり、テレビやインターネット、ケータイなど、便利なものがあふれすぎている世の中に、また、それらに頼りきりで生きている人たちに、suzumoku なりの警鐘を鳴らした一曲だ。
そこから考えられるのは、あれもこれも揃っている便利な世の中で、適当に生きてしまっている現代人に、そして、人々を無能にしてしまった現代社会に対し、強烈な言葉をぶつけた、suzumoku の“ 陰” の部分に人々が惹かれていったということだろう。
また、suzumoku の極めてシンプルなメッセージに対し、ここまで大きな反応が生まれるのは、不満を溜め込んだ若者の心を絶妙に突いたからだともいえる。
現代社会に向けての「今のままじゃ駄目」というメッセージが込められている攻撃的な世界観は、社会に対して不満を抱き始めている人々の心を巻き込んでいるようだ。
その強烈すぎるとも取れるメッセージに対しては、もちろん批判的な意見もあるが、今の世の中に対して「自分たちはこの世の中を信頼して生きていけるのだろうか」と、疑問や不安を抱えている、特に中高生の心に深く刺さっている事実は、重く受け止められるべきだろう。
そういった世間の反応を受けてミュージックヴィデオが急遽製作されたのだが、楽曲が持つメッセージ性とインパクトをさらに大きく見せ、言葉を投げつけるような大胆不敵な物となり、ここでもまた、賛否両論が巻き起こった。
そんな“ 賛否” 両面が作った大きな渦を
もっと広げたいという思いに掻き立てられ、「モダンタイムス」は予想外のシングルリリースに踏み切ることになったのだ。
力強いメッセージを乗せるのは、suzumoku のギターと、ベース、ドラム。
シンプルな編成ながらそのサウンドはダイナミックでスピード感にあふれ、強烈なメッセージに説得力を持たせる。
今回もジャケットには昨年12月に発売されたSINGLE 「フォーカス」に採用された、40P におよぶフォトブックが封入される。
このフォトブックには歌詞が明らかにされていないセリフ部分も掲載される。