独自の言葉と卓越したメロディーで作品を立て続けに発表しているsuzumokuがロックナンバーで強い想いを訴えかける。
新作「真夜中の駐車場」は、前作スマッシュヒットを記録した「蛹サナギー」に続く脱出の鍵を表現しているようだ。
01 真夜中の駐車場
02 メンドクセーナ
03 蛹 -サナギ-(LIVE音源-ETERNAL ROCK CITY.2012-120916)
04 真夜中の駐車場(Instrumental)
APPR-1302
¥1,300 (tax out)
「退屈、退屈から抜け出せ」「今だけ、今だけが全てだ」と叫ばれるメッセージは、現代社会を生きぬくヒントになるかもしれないと思わせられる説得力を持っている。若者が大人になる過程で避けては通れない特有の疎外感と、その裏返しとしての強烈なコミュニケーション欲求。前作の攻撃性をさらに進化させスピーディーなリズムと、エモーショナルなメロディと相まって、非常に脆く、そして非常に若い不思議な魅力に溢れている。
カップリングの「メンドクセーナ」は、その開けっぴろげなタイトルから想像できるように、現代社会の一場面を切り取った、面倒なことは明日に回そうという開き直りから生まれる妙な開放感が心地よい。
また、主宰者が20代前半という新宿歌舞伎町のライヴ・ハウス5会場6ステージを使って行われた大型イベント『ETERNAL ROCK CITY.2012』で披露した「蛹 -サナギ-」のライブ音源も収録されている。 今年の春から全国47都道府県50カ所を巡ったロングランツアーで培った強靭な精神力により、さらに進化したバージョンを聴くことができるFUJI ROCK FESTIVAL ’12を始めとした夏、秋フェスにも多数出演したりと、ますます勢いが止まらないsuzumoku。この新作「真夜中の駐車場」を引っさげて、若者の心をガッチリ掴みそうな予感がひしひしと伝わってくる。